林ホビー工作研究室



7月27日(火)

 工作ベース60顛末記。

 少し前に「工作ベース60基本セット」と言うのを計画し、通販しようとはじめました。しかし見通しの甘さで断念せざるを得なくなりました。作ってくれる工場とか、あらゆるコネを駆使して交渉したのですが、私の考えていた価格の三倍はかかってしまうのです。

 これは「聞けば聞くほど社会通念に照らし合わせると当たり前の事」のようです。又、色々な事情が絡み、私自身の健康問題もあり、どうにもならなくなったのです。

 しかーし退院出来ました。根っからの楽天主義(いや、そう思い込むようにしている)なので、もう少し続けたいと思います。私は「工作ダイスキ人間」を増産したいのです(笑)そこで。

                        工作ベース60基本セットです。
               
 これはもともとは小学生低学年用の教材として「ドングリ」や「木の実」「木材」等に簡単に穴があけられるように開発した「手回しスタンドドリル」を大幅に改造して、工作初心者の方でも簡単に工作の世界に入れるように考案した物です。

 穴あけにとどまらず、その先の工程まで手助けできるようになっています。基本セットに付属のキリサキは直径 2.5ミリです。これは身近に使える材料の事を考えて決めました。ほかの径が欲しくなってもこの「基本セット」があれば自作可能です(作り方はのちほど)。

               
 全部品の組み立て前の様子です。お渡しする時は完成品です。実は組み立てキットにすれば送料とか安くなるんですが、特殊工具が無いとしっかり組み立て出来ない部分がありまして完成品としました。

                     
            使用しない時の収納状態の写真です。インテリアとしてもなかなかメカニック。

               
 これは単に「手回し穴あけドリル」として使う時の形態です。別にこのようにしないと使えない訳ではありません、ただ、作業に入るには「やるぞっ」みたいな気合いが必要かな?なんて思っちゃって(笑)。

         
 この穴あけモードの時の赤矢印支柱ですが、長ボルトを使用しています。これは右写真のドリルキリサキの出っ張る長さに関係しています。

 実は昔小学校の先生から子供が(小学一年生)ドングリの穴あけをしているときに「ドリルをバキバキ折ってしまう」という連絡を受けたのです。「まさかっ」にわかには信じられませんでした、当時キリサキはシャフトから 20ミリほど出していました。工作にはそのぐらい必要だろうと思ったのです。しかし現地で見た光景は信じがたいものでしたる

 ドングリの表面はツルツルしています。最初の食い込みに失敗しても子供はそのまま「回し続ける」のです。大人には考えられない行動、幼い子供には説明しづらい事です(危険の意識が無い)。

 という訳で現在シャフトからは 12ミリ出ています。角材も 10ミリぐらいに貫通穴があけば良いと考えたからです。もっと深い穴が必要ならば、ドリルキリサキの取り付け位置を変え、シャフトの高さを調整するようにするという考えです。

 これからしばらくこの工作ベース60のほかの使い方もやっていきます。ところで工作ベース60の 60とは「懐深さ」から命名しています。ご興味がわきましたら下記にメールください。

                 林ホビー工作研究室  又は eiichi_hayashi@hotmail.co.jp



                 







7月24日(土)
ミニミニボール盤の続き。
          
 入院中病院を抜け出して作っていたミニミニボール盤の続きをやりました。適当なレバーの部品が思いつかないので鉛筆を使っちゃいました。左が待機状態、右が押し下げたところです(鉛筆を使った時点でこの工作のテンションが下がっています)(笑)。

          
 マブチモーター直結(0.9ミリドリルキリサキだから)の分解組み立て写真です。モーター軸とドリルキリサキの結合にジョイント構造を使っていないので、モーター自体少しガタを持たせています。垂直方向にはガタはありません。

               
                 これで構造的には市販のボール盤形態を模写しています。

          
 使ってみます。1ミリのアルミ板にポコポコ穴があきます。調子にのってデタラメに穴をあけていたんですが、そのうち様子がおかしい事に気が付きました。センターポンチ等打たずに穴あけしていたんですが、ドリルキリサキ先端が微妙にずれます。窪みが無いので先端が「泳ぐ」のです。鉛筆レバーを人力で押し下げているので必ず穴は開きますが、どうにも面白くない。

              
 そこで分解しちゃいました。人力で押し下げるのではなく、「自重で穴あけさせたら先端が泳がないのではないか」と思ったのです(いちいちセンターポンチ作業なんかやりたくない)。

          
  押し下げ装置の代わりにこんな簡単なストッパーを作りました。持ち上げると一定の所にロックされます。

                
 このロックを外すと「ドリルシャフト」は自重でおります。もちろん指を添えて「まるでレコードの針を降ろすように」操作します。重量は約 80gです。

            
 穴あけ終わったらこのようにポルトを持ち上げて定位置に固定します。これで先端が泳ぐことなく穴あけ出来るようになりました。穴あけ時間は少しかかります。

                 
 赤矢印のポルト 1本を取り外すだけで全体が着脱可能になりました。元もとの手回しハンドルとの交換も簡単です。

 この工作で分かった事は何でもかんでも「本物の真似をする必要は無い」ということです。これでプリント基板への穴あけがとても楽になりました。










7月22日(木)

 本日退院いたしました。再起動に向けて準備中です。



6月28日(月)

 家の都合で一日外泊許可をいただきました。というのも俺を除いて一家で旅行に行くからです。私の入院より先に決まっていた事だし、他人が絡むので(女房が幹事)変更とか中止が出来ないからです。

 犬の散歩、猫のうんこ場掃除、餌やり、洗濯、掃除、自動車デイラーの対応、着払いの対応、つまり家の雑用一般、「ちょっと待てーーーっ」 入院している患者を一時退院させてまでやらせることかーーーっ。

 でもま、いいか、ちょっと工作出来そうだし、てな訳で

                    【工作ベース60ミニミニ電動ボール盤作り】

 工作ベース60を病院に持ち込んだのですが、細い穴を沢山あけたい時、1対1の手回しだとなかなか大変です(たとえばプリント基板の穴あけ等)細い穴なら動力にマブチモーターでも実用出来そうなので、乾電池でも出来そう。
               
 プリント基板の穴は何ミリだったか忘れました。たしか 1ミリよりかなり細かった、手元にある一番細いのは 0.9ミリ、ま、これでも良いか。

 コレットチャックなんか作るの面倒くさいので、ホームセンターで買ってきた3ミリの真鍮パイプを使います。これの内径は 2ミリ、2-0.9=1.1ミリです。さいわい太さ 0.55ミリのエナメル線があります。これの被覆をはがすとちょっぴり細くなります。これを 0.9ミリのドリルキリサキに巻きつけてペーストと一緒に3ミリのアルミパイプに差し込みます。

         
      ゆるくもなくきつくもくすっぽり入りました。これで「センター」はばっちり出ているはず。

                
 半田がドリルキリサキの先端に流れ込まないように紙テープに突き刺しました。そしてヤニ入り糸半田(白矢印)を入れます。赤矢印部分をこて先で温めるとうまい具合に半田が解けて流れます。

              
 マブチモーターのシャフトも2ミリなので同じようにはんだ付けします。パイプを少し潰して叩きこんでも良いです。

             
               試しに回してみたら、アルミ板でもかなり楽に穴があきました。

         
 次にボール盤の体裁を整えます。まずはリターン装置です。シャフトの横っ腹についているポルトは仮の部品です。

           
               適当なスプリングを取り付けたのですが、丁度良い感じでした。

               
 レバーのリンクを作り、モーターを固定すれば完成ですが、ここで時間切れになってしまいました。昼までに病院に戻らなければなりません。

 前みたいにとはいきませんが、週一ぐらいは工作出来そう、でも明日レーザー手術の7回目、神経細胞の集まっているところの周りをやるらしい、ヘタすると見えなくるとか脅かされています。先生は「脅しているのではありません」と言っています。まじでビビる。






6月21日(月)

 本日入院します。今回はいつ退院出来るのか尋ねても明確に言ってくれません、万一このまま闘病生活になるかもしれないので身辺整理を兼ねてホームページを消しました。

 工作ベース60と、NEW工作ベース300を持っていきます。あき缶とか沢山ありそうなので材料には困らないと思います。パソコンを持ち込みできるのか聞くの忘れました。携帯電話はダメらしいけどパソコンはどうなのでしょう。

 必然的に応用工作というか作品作りになると思います。いよいよ昔から考えていたスタイルの実践という訳です。その過程で新しい創作工具を思いつくかも、しかし作れる日は来るのか?、一番怖いのは目です。でも頑張る。

 絶対復活します。






 雨宿りの軒下掲示板
(私は居候です)